

一般向けWS (ワークショップ)
リズムを良くしたい、グルーブしたい、どうやったらもっとよくなるかわからない、いろんな疑問は紐解くと何気に考えるべきポイントは近かったりする。
僕自身、練習やアンサンブル、リズム、ドラムのテクニックについても、
「言語化することで自分で理解していく」という順番が多かったので、
説明するのはわりと得意なほうだと思います。
これまで世界のいろんなミュージシャン仲間たちと話したり演奏してきて感じたのは、
リズムに関しても、ドラムの演奏に関しても、引っかかるポイントは国やジャンルが違っても
案外そう変わらないということです。
そうした経験をもとに、みなさんが「なんとなく感じている違和感」や
細かい技術的な課題も、一緒に整理しながら解決していけるのではないかと思っています。
🔸僕がリズムをどう考えているか
僕はアメリカでドラムを始めました。当時から黒人音楽が好きで、素晴らしいドラマーたちに囲まれながら、どうやって自分の仕事を得ていくかを必死に考えていました。
そこで大きなテーマになったのが「リズム」です。向こうではよく「グルーヴ」や「ポケット」という言葉が出てきますが、これは理屈よりも感覚に近いものです。
ただ、それだけでは不十分です。論理的な理解、たとえば「パルス」(BPMやテンポ)を理解することで、演奏がうまくなるだけでなく、人を支えたりアンサンブル全体を良くすることもできます。
つまり、リズムを感覚と理論の両面から捉えることで、相手を思いやれる、よりよいアンサンブルにつながると考えています。
僕自身、「グルーヴ」は自分で探すものだと思っていますが、パルスの理解については、自分なりの理論を積み上げてきました。
🔸質疑応答形式にした理由
このワークショップはドラマーだけでなく、ボーカルや他の楽器の方も対象です。なぜなら、リズムに関する悩みの多くは「感覚的な部分(グルーヴ・ポケット)」と「論理的な部分(パルス)」のどちらか、またはそのバランスにあるからです。
だから一人ひとりの質問に答えていくことで、自分の悩みだけでなく、他の人の悩みからも「共通点」や「ヒント」を見つけてもらえると思います。
ちなみに、ドラムに関する質問だけでもOKです。その場合は「体の使い方」や「重心」の話をしますが、それは他の楽器にもつながる部分が多く、「なるほど」と思ってもらえるはずです。
🎵 小中高生向け無料ワークショップ
音に関しては、誰でもそれぞれの感覚で良い。
楽器を学ぶ前に、まずは自分が音をどう感じるのかを感じてもらいます。
ドラムのビートの前に、まずはいろんな音がする楽器そのものの音を聞くことから始めます。
そして、実際に音を出してみます。簡単なビートを叩くのは、数分あれば誰でもできます。
ただ、「音を自分なりに感じる」ということをやめてしまうと、表面的な音になってしまいます。
だからこそ、最初から“感じ続けること”を意識してほしいと思っています。
1年以上の経験がある人たちとは、今感じている問題点を質疑応答の形で進めます。
疑問や質問があるということは、上達している状態だと思います。
リズムに関することは、多くの場合、一つの視点だけでは解決できません。
その気づきをみんなで共有できたらと思います。
👉この3回のWSに関してはご予約は大名児童館までお願いいたします。本サイトでは受付を行っておりません。


講師
中村アキラ / Akira Nakamura
沖縄県那覇市首里出身のドラマー/作曲家/ミュージックディレクター。バークリー音楽大学パフォーマンス科を卒業後、アメリカでプロキャリアをスタート。その後、中国、東京、ドイツを拠点に国際的に活動を広げ、各国でミュージックディレクターとしても活動してきた。
演奏にとどまらず、作曲・アレンジ・プロデュースも手掛け、「ジャズイン南城」や「なはーとジャズマンス」のプロデューサーを務めるほか、全国各地でリズムやアンサンブルに特化したワークショップを開催。これまでに上原ひろみ、デビット・フュージェンスキー、サム・キニンジャー、久保田利伸、ハナレグミ、JUJU、三浦大知など、多彩なアーティストと共演している。
近年はソロ名義 akira.drums として活動を本格化し、Copenhagen Jazz Festival、World Music Festival @ Taiwan など海外フェスティバルに出演。国際的な経験を背景に、独自のリズム感覚とサウンドで注目を集めている。
ワークショップ実績
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長野 Groove Jam Camp(2015年)
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ステージラボ静岡セッション(一般財団法人地域創造主催、2013年)
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中村亮リズムワークショップ:東京(2014–2015年)、福岡(2015年)、名古屋(2013年)




